市販薬に似た薬、患者負担増へ
来年3月開始、薬代の4分の1を別払い
決まった市販薬と成分や効き目が似た処方薬(OTC類似薬)について、薬の公定価格(薬価)の4分の1を患者に別に払ってもらう仕組みが、2027年3月に始まる方向で具体化が進んでいます。処方箋の書き方や会計、患者への説明が変わるため、診療所と薬局の窓口は半年以内に準備が必要です。
決まったのは、OTC類似薬の一部を「一部保険外療養」(保険が効かない部分を患者が別に払う扱い)とし、薬価の4分の1を患者に別途負担してもらう制度を2027年3月から始めることです。これに合わせて、処方箋に「一部保険外療養」の欄を設け、薬剤師が別払いの対象かどうかを見分けられるようにするルール改正も厚生労働省の事務局から提案されています(こちらは決まりかけ)。
9月の中央社会保険医療協議会(中医協。診療報酬の点数を決める国の会議)で、厚労省の医療課長が具体案を示しました。事務局は、電子カルテやレセコン(診療報酬の請求用ソフト)の業者向けに対象の薬を見分けるコードや記載例を国が公表し、紙カルテの院向けにはチェックシートと全国共通のQ&Aを作るとも提案しています。8月の中医協では、9月に取りまとめた後、システム改修の期間を約半年取るものの、当面は国の費用補助をしないという方針も事務局から示されました(この改修がOTC類似薬の制度を指すかは兆しの上でははっきりせず、推測)。
このあと、対象の薬のコードと記載例が公表され、各ベンダーが改修を始める流れになります。改修費が院の持ち出しになる可能性があるうえ、患者から「なぜ高くなったのか」と聞かれる場面が増えるので、受付と薬局での説明の準備が欠かせません。患者の一部が受診をやめて市販薬に移り、外来の数が減ることも考えられます(推測)。
会社でやること使っている電子カルテ・レセコンの業者に、OTC類似薬の別払いへの対応時期と改修費用を書面で問い合わせる。
根拠 4件
- 2026-09-09 中央社会保険医療協議会 総会 第656回予算・法案化・事務局(厚労省 医療課長)
令和9年3月以降に対象医薬品を処方する場合には、別途の負担の対象である場合には丸、そして、別途の負担の対象外である場合にはバーを処方箋に記載するとしたい
- 2026-09-09 中央社会保険医療協議会 総会 第656回事務局の提案・事務局(厚労省 医療課長)
療担規則で定めている処方箋様式を改正することといたしたいと思います
- 2026-09-09 中央社会保険医療協議会 総会 第656回事務局の提案・事務局(厚労省 医療課長)
簡易に確認できるようなチェックシートのようなものを、厚労省のほうで作成をしてはどうかと考えてございます
- 2026-08-26 中央社会保険医療協議会 総会 第655回事務局の提案・事務局(厚労省保険局医療課長)
9月中に取りまとめを行っていただければ、その後、半年程度の準備期間等ございますので、しっかりとそういったところの対応ということをやっていきたいと思います。たちまち財政的な支援ということがあるわけではありません